sabbay サバーイ

Live extraordinary but ordinary days

Book Review: ROE最貧国日本を変える

こちらも、ファイナンス授業の参考図書にあった本です。ROEが上がらない理由と対策をROEの要素ごとに分解しています。 面白かったのは、ガバナンスの視点。日本では候補者の選任は大体どこでも取締役会で行われます(承認は株主総会)。当たり前だと思っていま…

Book Review: How finance works

MBAのファイナンス授業で役に立った1冊。ビジネススクール視点で書かれていますが、ファイナンスに関する理論をわかりやすく説明しているだけでなく、事例が豊富でわかりやすい。理論が実際にどう起きているのかよくわからない私にとって、現実を理解する一…

グテの時間: gâteau invisible

週末、野菜の買い出しについてきたパートナー。「りんご、りんご」と探しているので、適当なのを見繕って買ったら、帰り道、「これでりんごケーキが焼けるね♪」とのこと。それをやるのは、私ですか⁈まあ、今年は大学院で忙しくて全然焼いてないもんね。でも…

Book Review: イノベーションへの解

イノベーションのジレンマを書いたクレイトン・クリステンセンの続著。これも授業の参考図書で、この本を読んだ後にイノベーションのジレンマを読んだら、同じようなことが書いてあるなぁという印象を受けました。 皆が気づいていないニーズに対して製品やサ…

フランス人と家を建てる:内装

家づくり始まってはや5か月。途中、1か月近く間があきましたが、大体2週間サイクルで打ち合わせがあり、内装を詰めていきます。 内装を気にするフランス人。いろいろなアイディアを持ち出します。例えば、カウンターにリアルストーンを使ったらどうか、と…

Book Review: 食堂かたつむり

小川糸さん著。声の出なくなった若い女性が母親のもとに戻り、食堂を開いて食べる人を幸せにしていく話です。 シンプルな文章なのですが、その分ダイレクトに響くのか、しらないうちに主人公世界に引き込まれていきます。読んだタイミングなのか、本のチカラ…

book review: 問いこそが答えだ

MBAは想像以上に忙しくて、課題図書を読みこなす時間もなく、宿題をこなすだけで手一杯です。でも、気づきも学びも多く、自分の未熟さにも直面して、始めて3ヶ月の今、改めて、自分自身を見つめ直しています。 授業の参考図書のひとつ。正しい問いを立てるこ…

学びと現場を繋げる

今年9月より、Executive MBAのコースに通い始めました。週末のクラスが2年間続きます。 ここ2週間は行動経済学のクラスで、人の直感(システム1)がどのように意思決定に作用するかということをケースベースで学びました。心理学が好きな私にとってはとても面…

フランス人と家を建てる:家の設計

家の設計に入ってきました。Regardという工務店に結局お願いすることなり、まずは建築家との打ち合わせ3回。最初の1回で要望を伝え、2回目で提案・フィードバック。3回目で決定という流れです。 まず、建築家による設計。こちらの要望と予算を伝えて、それを…

Book Review: コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ

緒方壽人さん著。イリイチの後に読み、理解を深めてくれました(笑)。 道具としてのテクノロジーがどうあるべきかを考えている本。インターネットやもろもろの技術はすでに私達の生活に必要不可欠なものになっていますが、道具として「手放す」、すなわち代…

Book Review: 2030年の世界地図帳

落合陽一著。過去から2030〜2050年の世界の変化予測をデータで提示し、今起こっていることと訪れる変化を解説しています。 SDGsに関していろんな角度からデータを集めてやさしく解説しているので、簡単に概要を知るには便利だけど差別化されていない。この本…

Book Review: コンヴィヴィアリティのための道具 

イヴァン・イリイチの本。イリイチビギナーにとっては難解ですが、後書きにこの本はすでに出版された『脱学校の社会』『エネルギーと公正』『脱病院化社会』の総論の位置を占めるとあって、何となく納得。産業主義社会を支えるために人間が道具化する社会の…

フランス人との結婚生活:コロナ政策への批判

うちのパートナーはマクロン嫌い。グローバル企業のイヌだと前に批判してました。 先日、地元の友達と電話した後、えらく興奮して「Macron is bull sh○○!」と怒っていたので、理由を聞くと、コロナの予防接種カードを携帯しないと公共の場に行けないというお…

Book Review: 絶望を希望に変える経済学

会社の近くの本屋で見つけて興味を持った本。2019年にノーベル賞をとったアビジット・V・バナジーとエステル・デュフロが著書です。仕事が鬼のように忙しい時期に読み始めたので遅々として進みませんでしたが、面白かったのでなんとか読み切りました。 全体…

フランス人との結婚生活:ハト

うちのベランダに、ハトが巣を作り、週末、卵を産みました。興味深々で観察する私に、「邪魔しちゃダメだ!」と怒るフランス人。今朝見たら、水の器がハトのそばに置いてありました。ハト、妻より待遇良し! #フランス人との結婚生活#不器用だけど心優しいう…

ハローワークの巻

田舎に引っ越す前にできることをやっておこうと、大学院の9月入学に申し込みました。今日は教育給付金を申し込むのに、人生で初めてハローワークに。 キャリアコンサルタントとの面談が給付金の必須条件とのことで、30分ほど雑談。「書いてあるけど、口頭で…

グテの時間: tarte rubharb

梅仕事ならぬルバーブ仕事。緑のルバーブを購入し、1.5kgはジャムに、残りでお菓子を作りました。 夏のパトーブリゼはバターが溶けるスピードとの戦い。凍らしたバターと冷やした粉をフードプロセッサーでさっと混ぜたら、写真のように上手く混ざりました。…

Book Review: 天職は寝て待て

山口周さん読破シリーズ。転職する際の考え方がまとまっています。 異業種・異職種転職をした経験も活用し、「働くとはどうあるべきか?」を掘り下げていて面白いです。かくいう私も異業種・異職種転職組なので、納得するところも多い。転職を迷っている同僚…

Book Review: ニュータイプの時代

山口周シリーズ。今までの論調をオールドタイプvsニュータイプで比較して述べています。 今の私に対するキーメッセージをまとめると、次の5つになりました。 1. モノゴトを動かすのは優れた課題設定 2. 人を動かすためのモチベーション設定 3. 感性による戦…

フランス人との家探し⑩ 災害の多い日本

自然を感じて暮らしたいという私達は、川沿いや林の近くの土地をよく紹介されました。岐阜育ちの私は、川の氾濫時には街中にある門が閉じられて洪水するエリアとしないエリアに分けられることを小学校の頃に学んでいます。東京は門の内側にある家があまりに…

Book Review: 風に舞い上がるビニールシート

森絵都さんの小説。短編小説が6作入ってます。 何気ないストーリーですが、人間への洞察を深める短編が集まってます。表題にもなった最後の短編は直木賞を受賞しているようで、途上国で働いていた私には描かれている心情が痛みとなって響きました。簡単に読…

フランス人との家探し⑨ 工務店を決める

気密断熱性を求め、大手と中堅の工務店の2択で訪問やら見積もりやらを続けてきました。大手はデザイン的にかなりイマイチだけど性能とメンテナンス性は抜群、中堅は建築家がパッシブデザインで提案してくれるけどソーラーパネルなどは全て別会社で、定期メン…

Book Review: 書店ガール1〜4

碧野圭さんのシリーズ本。眠れない夜に読破しました。 小説なので事実とは違うことも沢山あると思いますが、これを読むと、書店で働く楽しみや大変さが伝わってきて、本が好きな私はとてもワクワクします。同時に、書店に行っても新刊を買うことがほとんどな…

Book Review: 劣化するオッサン社会の処方箋

山口周シリーズ。論調はいままでとあまり変わらないけど、「二流は三流しか登用しない」とか、サーバントリーダーシップの最たるものとして西郷隆盛を取り上げるとか、なかなか興味深い学びもありました。 二流は三流しか登用しないは、私が今まで痛切に感じ…

フランス人との家探し⑧土地が決まる

土地を探し始めてはや2ヶ月。私の優先順位は小さくてもいいから駅から徒歩圏内でスーパーが近いのに対して、フランス人の好みは駅から遠くてもいいから広い場所。結局、私が折れて、埼玉の奥地に200㎡超のお土地を見つけました。職場まではドアtoドアで、2時…

Book Review: 独学の技法

山口周さんの本を読みつくすシリーズ。内容としては「外資系コンサルの知的生産術」とかぶるところもあり、早く読めました。いい本を読むこと、そして検索可能な形で記録を残すことは深く同意。この二つは取り入れてみようと思います。 7/7追記 「本をノート…

Book Review: 外資系コンサルの知的生産術

山口周さんの本を読破しており、そのうちの1冊。哲学よりもhow to 本に近いので、そうだなと思うことがいくつか。 ・視座を上げるなら革命家の視座まで上げる。経営者じゃなくて革命家というのが面白い。 ・アンラーンを繰り返す。まっさらにして学び直すこ…

Book Review:われら滅亡地球学クラブ

2021年4月に出た新刊。3ヶ月後に地球が滅びるまで、とにかく色々とやって生きようという高校生のお話です。コロナで人類が滅びるというシナリオが決して起きないわけではないとわかった今だから、響く話なのかもしれません。高校生を取り巻く社会の汚さ、狡…

フランス人との家探し⑦土地を探す

相変わらず、土地探しでつまづいています。最初は30坪の家が建てられるくらいの広さ(大体140平方メートルくらい)で良かったはずなのに、「庭を広くしたいから」と、どんどん広い土地を求め始めるフランス人。現況で建っている家が私達が求めるサイズより大き…

Book Review: ビジネスの未来

山口周さん「ビジネスの未来」。2020年9月に執筆された最新刊で、図書館では40人ほどの待ち行列ができていました。 今ちょうど会社のマネジメント研修を受けていることもあり、乾いた土に水が染み込むようにぐんぐん入ってきます。特に、経済合理性の外側に…