Movie review: 軽い男じゃないのよ Je ne suis pas un homme facile

10月三連休。台風と携帯が壊れたことで、自宅に引きこもって映画三昧。フランスに行くテンションを上げるために、プチフランス映画祭🇫🇷をしました（笑）。その中のひとつが、これです。

https://www.netflix.com/jp/title/80175421

この映画では、男女の役割が入れ替わります。ムダ毛を抜いて、「いい女性」との安定した生活を男性が望む社会では、女性がスーツを着て働いて家族を養い、浮気をします。男性は簡単に不当解雇され、権利を守るためにデモを行い、笑われる始末。こんな社会に、遊び人の主人公が移動してしまい、彼と全く同じ遊び人の女性とパートナーシップを築こうとするお話です。

全編を通して、男性の「女性的な振る舞い」に違和感を感じながらも、客観的に女性を見でる感じがして、なかなか面白い。主人公が、不当解雇され、男性の価値は女性に愛されることという価値観に染まっていく過程は、私達の価値観の形成過程を見ているよう。これらのモノの見方も、私が持つ「男性性」「女性性」に対する価値観が反映されているので、自分を知るという点からも面白かったです。

隣にいるフランス人曰く、フランスでは1980年代から男女の価値観がガラッと変わったと。それまでは男性が外で働き、女性が家庭に入るという考え方でしたが、今は全くそんなことないみたい。確かに、彼はよく家事をしてくれるし、自分もやって当たり前だと思ってます(今はヒマなのもあるけど)。前の世界を風刺してるのか、はたまた現代でもある問題なのか…価値観の転換を鮮やかに描いたこの映画、一見の価値アリです。

A movie from France - 

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