Book Review: 絶望を希望に変える経済学
会社の近くの本屋で見つけて興味を持った本。2019年にノーベル賞をとったアビジット・V・バナジーとエステル・デュフロが著書です。仕事が鬼のように忙しい時期に読み始めたので遅々として進みませんでしたが、面白かったのでなんとか読み切りました。
全体を通して、伝統的経済学で説明しきらない事象に対し実験結果などを用いながら、富の偏在と再配分に対する問題と解決策を提示しています。「貿易の富の世界的再配分が必要」「どういう福祉が人を貧困から救うのか」など、なかなか興味深いトピックが多く、やっぱり自分の思考は先進国に住む自分本位の考え方だなぁと改めて気付きました。また、「クリーンエネルギーを使ったとしても消費の絶対量を減らす必要がある」などの論調は、絶対的貧困が減少しているけれども、地球が壊れるかもしれないという事態に直面している今だからこそ、常識を問い直すことが必要なのかもしれません。
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