Book Review: 限界から始まる

中国で流行っていると聞いて手に取った一冊。女性学先駆者？の上野千鶴子さんと鈴木涼美さんの1年に渡る往復書簡をまとめた一冊になります。

軽く自分のテリトリーから始めた鈴木さんに対して、上野さんがホンネを引き出そうとする痛烈なカウンターパンチから始まり、上野さんを立てながらも次第に強かな女性の本音をぶち込んでいく鈴木さん。社会学者らしい客観性を備えた視点で、構造(タテマエ)と主体(ホンネ)の間を行き来し、時に構造に取り込まれたり、利用したりしている自分達を率直に語る姿に引き込まれました。久々に食べるのも忘れて読んだ本です。

読んでいて、結婚する前の呪縛がフラッシュバックのように蘇る。構造に取り込まれて苦しんでいた私が、今のパートナーと出会えて一緒にいられるのは、本当に幸せなことだと心から思う。

https://www.amazon.co.jp/往復書簡-限界から始まる-上野-千鶴子/dp/4344038150

#bookreview

#限界から始まる往復書簡

#フェミニズム
#旦那さんがフランス人のおかげで構造からかなり自由になりました